健康診断
- 1歳を過ぎたら1年に1回、7歳以降は1年に2回の血液検査をお勧めします。
- 中高齢の動物でよく見られる心疾患や肝疾患、腎疾患、腫瘍等は早期発見、早期治療を実施することで健康寿命の延長が可能となります。
- 血液検査、超音波検査をご希望の方は8時間以上の絶食状態でご来院下さい。
7歳までの子 | 7歳以上の子 | より精密な検査 | |
血球検査(CBC) | ● | ● | ● |
血液化学検査 | ● | ● | ● |
糞便検査 | ● | ● | ● |
尿検査 | ● | ● | |
レントゲン | ● | ● | |
超音波検査(エコー) | ● | ||
心電図 | ● | ||
眼圧測定 | ● | ||
内分泌検査(T4,SDMAなど) | ● |
血球検査(CBC)
貧血の程度や白血球数などを測定します。
血液化学検査
肝臓や腎臓、血糖値、コレステロールなど内臓系の数値を測定します。
糞便検査
糞便中の細菌のバランスや寄生虫を調べます。
尿検査
試験紙で尿糖や潜血などを調べます。
尿の沈殿物を顕微鏡で確認して結晶(膀胱結石の元になるもの)の有無を確認します。
レントゲン(X線)
心臓の大きさや肺の状態、関節の異常の有無などを確認する検査です。
超音波検査(エコー)
麻酔や鎮静をかけず痛みのない検査です。
超音波で肝臓や腎臓、消化器の状態を確認します。
臓器の形態的な変化、腫瘍の大きさや血流の有無などを精査する際に有用です。
心電図
心疾患や不整脈がないかを確認します。
眼圧測定
目の圧を測ることによって緑内障の早期発見につながります。
T4(甲状腺ホルモン)
犬では甲状腺機能低下症が多く、脱毛や皮膚病、活動性の低下、肥満などの症状が現れます。
猫では甲状腺機能亢進症が多く、体重減少や下痢などの症状が現れます。
SDMA
院内で測定できる腎臓の検査は腎臓の機能が75%以上失われないと異常が検出できませんが、このSDMAは腎機能の40%が失われた段階で数値が高くなるので、早期に検出することができます。
従来の院内で行う検査と比較すると、猫では17ヶ月、犬では9.5ヶ月も早く検出できるとされています。